2026.08.07

研究・教育

本学では、大学での組織的なFD活動の一環として、教員同士が教育実践や課題について発表し、意見交換を行うFD研究会を学内で定期的に開催しています。7月17日には今年度第1回のFD研究会が開催されました。

今回のテーマは「英語ライティング指導における生成AIの運用効率と実現可能性」で、IT総合学部の石巻賢作先生から、生成AIを活用した採点・添削システムの構築と実践事例に関する報告が行われました。参加した教職員の間で活発な議論が行われました。

発表では、英語ライティング指導における採点の効率化、学生へのフィードバックの質向上のため、生成AIによる一次処理と教員による最終確認を組み合わせた半自動型ワークフローの実装が共有されました。

具体的には、AIの役割を文法・語彙の修正を行う「添削」と、課題条件に基づく点数づけを行う「評価」に切り分け、評価においては1つの答案に対して10個の独立した並列プロンプトを同時に走らせることで、AIの判断の抜け漏れを防ぐ工夫が紹介されました。これにより、教員がこれまで手作業でタイピングしていた詳細な解説文の大部分をAIが自動生成することが可能となりました。その結果、網羅的な解説による充実した情報量と、作業時間の圧倒的な短縮を両立することにより、飛躍的な運用率の向上が実現したことが報告されました。

こうした報告を受けた質疑応答では、活発な意見交換がなされました。単一のプロンプトと複数の並列プロンプトを利用した際の違いを明示することや、従来の手作業とAI活用時における作業時間の分布を比較し、労力の削減効果をより定量的に可視化することの重要性について議論されました。また、今回開発されたシステムを他の教員でも広く活用できるようにするためのノウハウの共有や、複数教員で運用する際の評価基準の標準化といった、汎用性と組織的な展開に向けた今後の展望についても議論が深まりました。

総括として安間学部長から、本学の教育実践に関するこうした研究成果を学内で積極的に共有し、議論を深めたうえで学外へも発信していくプロセスの重要性が述べられました。

今後も本学では、FD研究会を通じて教育の質向上に取り組んでまいります。